四万十中流域は山間地。とにかく山だらけ。
車の窓から見える景色にはいつも山があります。
ふと考えてみると私たち人間にとっての道は道路だけ。
しかし動物にとってはどうでしょうか。
山も道路も関係なく全部同じものとして捉えているような気がします。
たぬき、ハクビシン、猫、うさぎ、ヒヨドリ、なんでも通ります。
気をつけて運転をしないとササーっと道路に飛びだしてきます。
中でも気をつけたいのがイノシシとシカ。
まともに衝突すれば廃車は免れません…。
仕事が長びき帰りが夜遅くなると、あたりは真っ暗闇。
動物達の気配が色濃くなります…。
「ヒヒィーーン、ヒヒぃーーン」
と近くで何かの鳴き声が聞こえてきます。
速度をゆるめ、おそるおそる運転していると、
いた。
道路を横切っていたシカが立ち止まりジッとこっちを見ています。
シカは光をめがけ突っ込んでくると地元の方から聞いたことがあります。
目があって数十秒…。
来るのか、来ないのか…!
と、ドキドキしていたら素っ気なく行ってしまいました。
自然界で生きる野生動物達の間合いは人間には計り知れないものがあります。
原始の頃の僕たちには備わっていたものなのかもしれませんね。